どうしても、どうにもならないことがあります。
どんなに頑張っても先が見えず、暗い気持ちに沈んでしまう時が、人生には訪れるものです。
例えば、長い不妊治療の末にやっと授かった大切な我が子。
幸せな未来を信じて、苦しいお産も乗り越えて…
明るく笑い合う家庭を思い描いていたお母さん。
けれど、1歳、2歳と成長していく中で、思うように言葉が出ない我が子を見て、不安が大きくなる。
そして病院で**自閉症スペクトラム(ASD)**と診断され、どう関わればいいのか途方に暮れてしまう…
毎日、「ママ」「パパ」と呼ぶ言葉を教えたり、簡単な挨拶や日常のフレーズを練習したり。
会話のキャッチボールを少しずつ促しても、なかなか思うように言葉が出ないこともあります。
その現実に向き合うお母さんたちの中には、ご自身がうつ病などの二次障害を発症したり、家族に精神疾患が出てしまうケースもあります。
その重さや孤独は、想像以上に深く、胸が張り裂けそうになることもあるでしょう。
「この子を置いて先に死ねない」
そう言うお母さんたちに、カウンセラーとして、私は何ができるのか。
何を伝えられるのか、いつも考えます。
どれだけ毎日言葉を教えても、思うように話してくれないかもしれない。
笑ってほしいのに、笑わない。
会話のキャッチボールも思うようにできない。
「ちゃんと産んであげられなかった…」
そう自分を責める声を、私は何度も聞いてきました。
でも、どうか忘れないでください。
カウンセリングは、人を裁く場の裁判所でも、人の道徳心を問う場でもありません。
ここは、あなたの心をそのまま置いていい場所です。
「産まなければ良かった」
そんな言葉も、ここでは許されます。
言いたかったけれど言えなかった想い。
誰にも話せずに苦しかった気持ち。
全部、ここに置いてください。
泣きたい時は泣いてください。
話したいことを、思いっきり話してください。
私の前に来てくださったその勇気に、私は心から敬意を抱きます。
どうか、ひとりで抱え込まないでください。
どうか、ひとりで苦しまないでください。
私は、あなたのすべてを受け止めます。
一緒に少しずつ、支え合いながら歩いていきましょう。
あなたは決してひとりじゃありません。
“今ここにいる”──それだけで、本当に価値のあることなのです。
どうしても、どうにもならないこと
投稿日:2025/12/05
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