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どうしても、どうにもならないこと

投稿日:2025/12/05

どうしても、どうにもならないことがあります。

どんなに頑張っても先が見えず、暗い気持ちに沈んでしまう時が、人生には訪れるものです。



例えば、長い不妊治療の末にやっと授かった大切な我が子。

幸せな未来を信じて、苦しいお産も乗り越えて…

明るく笑い合う家庭を思い描いていたお母さん。



けれど、1歳、2歳と成長していく中で、思うように言葉が出ない我が子を見て、不安が大きくなる。

そして病院で**自閉症スペクトラム(ASD)**と診断され、どう関わればいいのか途方に暮れてしまう…



毎日、「ママ」「パパ」と呼ぶ言葉を教えたり、簡単な挨拶や日常のフレーズを練習したり。

会話のキャッチボールを少しずつ促しても、なかなか思うように言葉が出ないこともあります。

その現実に向き合うお母さんたちの中には、ご自身がうつ病などの二次障害を発症したり、家族に精神疾患が出てしまうケースもあります。

その重さや孤独は、想像以上に深く、胸が張り裂けそうになることもあるでしょう。



「この子を置いて先に死ねない」

そう言うお母さんたちに、カウンセラーとして、私は何ができるのか。

何を伝えられるのか、いつも考えます。



どれだけ毎日言葉を教えても、思うように話してくれないかもしれない。

笑ってほしいのに、笑わない。

会話のキャッチボールも思うようにできない。



「ちゃんと産んであげられなかった…」

そう自分を責める声を、私は何度も聞いてきました。



でも、どうか忘れないでください。



カウンセリングは、人を裁く場の裁判所でも、人の道徳心を問う場でもありません。

ここは、あなたの心をそのまま置いていい場所です。



「産まなければ良かった」

そんな言葉も、ここでは許されます。



言いたかったけれど言えなかった想い。

誰にも話せずに苦しかった気持ち。

全部、ここに置いてください。



泣きたい時は泣いてください。

話したいことを、思いっきり話してください。



私の前に来てくださったその勇気に、私は心から敬意を抱きます。



どうか、ひとりで抱え込まないでください。

どうか、ひとりで苦しまないでください。



私は、あなたのすべてを受け止めます。

一緒に少しずつ、支え合いながら歩いていきましょう。

あなたは決してひとりじゃありません。

“今ここにいる”──それだけで、本当に価値のあることなのです。


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